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生殖補助医療後に双胎妊娠した女性の母性を育む支援について
動画を作成いたしました。

About Us

双子育児の実際を見つめ、“大変さ”を“よかった”へ
~未来をひらく研究と実践~
-母性看護・助産・家族支援を通していのちをつなぐ-

ふたつの命を育む家族に寄り添い、“大変さ”を“よかった”へ。
双子育児の現場から生まれる支援のかたちを、助産師・看護職とともに見つめ、未来へつなぎたい。
そんな思いを込めて、ここでは主に実践から生まれた研究成果をお届けします。

歩み / My Journey

自己紹介/ About Me

看護師経験や保健師活動を経て助産師となりました。
母体救命対応総合周産期母子医療センターでは、分娩室・産褥病棟・助産師外来・NICU/GCUなど幅広い領域で臨床経験を積んできました。
現在はその経験を活かし、大学で母性看護学領域の教育・研究に携わっています。

双子の研究をはじめたきっかけ/Research Motivation

助産師として働いていた頃、双子を出産された女性から退院時に「助産師さんがいない環境で、二人の赤ちゃんとどうやって生活すればいいの?」と涙ながらに訴えられました。
私は「何かあったらいつでも電話してください」と声をかけたものの、それ以上の支えを示せずに見送ったことが心に残りました。
数年後、その女性が双子を連れて元気に会いに来てくださり、「双子で良かった。育児は楽しかった」と笑顔で話された姿が強く印象に残っています。数年間の間に、どんな工夫や支えがあったのか。
きっと退院前の新米ママたちが最も知りたいことだと気づいたのです。 また、NICU勤務で目の当たりにしたのは、「二人一緒に退院」と「一人ずつ退院」病棟によって真逆の退院支援が行われている現実でした。
どちらも母親を思った上での支援でしたが、その方法は対極的でした。
これら二つの体験から、全国の多胎児家庭に本当に合った支援は十分に届いていないのではないか。
その疑問こそが、私が双子の研究に踏み出した最初の一歩となりました。

これまでの歩み/My Journey

これまでの研究では、双子の育児の「大変さ」は明らかにされてきましたが、母親がそれをどう乗り越えているのか、レジリエンスの視点は十分に取り上げられていませんでした。
私は、双子の母親が最も関心を寄せる母乳育児に注目し、完全母乳で育てた母親の経験に密着して、その実際を明らかにしてきました。さらに「多胎児」だけでなく「不妊治療とともに歩む子育て」にも焦点を当て、より個別性に応じた支援のあり方を検討しています。

これから/Looking Ahead

少子化が進む今、双子や多胎児をご出産されることは大きな喜びであり、社会にとっても大切な恵みです。
そのような思いから、ご家族が安心して育児に向き合えるように、実態に即した支援につながる研究を、これからも続けていきたいと思っています。

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